不動産の経営計画で収入に礼金を織り込む人がいますが、
礼金は将来必ずしももらえるとは限りません。
住宅ローンでボーナスを別にして毎月のローン返済額を低くするといった方法が流行りましたが、今はローンがないところも当たり前です、というか正社員になるのも一苦労です。
上場企業であっても利益を社員に還元するより株主に配当するのが優先される時代です(当たり前)。
ボーナスをあてにして住宅ローンを組んだ人は、必死で返済しています。なかには見直しをせずに高い金利のまま返済している人もいます。
都内や東横線沿線だと礼金が取れるようですが、
地方では礼金ゼロは当たり前になりつつあります。
そもそも礼金は、戦後の日本で住宅が不足している時代の慣習が残ったものですから、
住宅が充足している現代にはふさわしくありません。
今は礼金が取れる物件であっても、将来にわたってその物件が礼金をとれるかどうかは不明です。
ましてや人口減少時代が到来していますから、
礼金はゼロとして将来の収入を計算するのが賢明です。
そして、空家がある場合でも大丈夫なような収支計画を立ててみることです。
トレンドから取り残されたら悲惨です。