近くにレンタルショップでキャンペーンをしていたので、「八ツ墓村」を借りました。
ハツ墓村と言えば、有名な横溝正史の代表作ですが、このハツ墓村には元ネタがあるそうです。
ハツ墓村には、田治見要蔵が村の住人を猟銃と日本刀で襲い村中を暴れまわり一夜にして32人を即死に追いやるというシーンがあります。
モデルとなった事件も、一人の犯人が村の住民に襲い掛かり、一夜にして30人の死者が出ました。
八つ墓村のモデルとなった事件が津山事件
八つ墓村のモデルとなった事件は、昭和13年に岡山の津山で一夜にして村の住人29人が都井睦夫という青年1人に殺された事件です。
「津山事件」は、犯罪史ではとても有名だそうです。
犯人である都井睦夫自身も犯行後に自殺しているので、殺された29人と犯人1人を足して「津山三十人殺し」とも呼ばれています。
ネットには、津山事件の起きた村に実際に行き、村を回って写真に撮ってアップしているサイトもあります。
津山事件の起きた村のお墓を調べると、かなりの数で昭和13年5月21日が命日となっている・・・・・・なんてことが書かれてますが、この昭和13年5月21日が津山事件の起きた日だからですね
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凶悪の方が面白かった
個人的には、八つ墓村よりも「凶悪」という映画の方が面白かったです。
この映画の元になったのは、「上申書殺人事件」といわれる事件だそうです。
仕事で外出したついでに古本屋で購入したのが「凶悪 ある死刑囚の告発」というノンフィクションの本でした。
法学部で刑法を学んで以来、殺人事件の本を読むようになりましたが、この「上申書殺人事件」は下手な小説を読むよりも面白かったです。
今までの事件とは、犯人の極悪レベル、不可解な謎、ストーリー、どれをとってもレベルが違うと感じました。
映画も小説も迫力があります。
ただ、暴力シーンが多いので、そういうのが苦手な人にはオススメしません。
上申書殺人事件とは
少しだけ題材となった事件について触れておきます。
上申書殺人事件は、ある上告中の死刑囚が新潮社の記者に「明るみに出ていない3件の事件」について告発したことから始まります。
その死刑囚は、一審、二審で既に死刑判決を受けていました。
犯人が書いた記者にあてた手紙には、「自分は、明るみに出ていない3件の殺人を他にも犯している」と書いてあって、記者に明るみになっていない事件について告発してきます。
そして、死刑囚が言うには、その3件の事件には「先生」と呼ばれる首謀者がいて、その先生は罰を受けることなく今も社会でのうのうと生きていると死刑囚は記者に訴えるのです。
死刑囚の中には、刑の執行を遅らせるために他の事件の話をするということがありますので、最初は記者も眉唾物と思っていたのですが、調べていくと犯人しか知らないことも多く、どうやら死刑囚が告発したことは本当なのではないかと思うようになります。
そして、首謀者である殺人鬼も捕まることなく社会で普通に生活していることも分かってきて、死刑囚が手紙に書いたことが本当のことだと確信するようになります。
その後、新潮社の記者は、取材を通して証拠を集めていき、最後には先生が逮捕されます。
そして、最後は先生の判決が下されて終わります。
凶悪
【解説&ストーリー】
人間はどこまで凶悪になれるのか。/誰もが凶悪となりうるのか。/そして、人間が持つ正義とはーーー/3つの殺人事件、/先生と呼ばれた男、/死の錬金術師。/そして明かされる、驚愕の真相ーー。/すべては、ある死刑囚の告白から始まった。/死刑囚の告発をもとに、ジャーナリストが闇に埋もれた殺人事件を暴き、犯人逮捕へと導いた顛末を綴った新潮45編集部編『凶悪ーある死刑囚の告発ー』(新潮文庫刊)。この驚愕のベストセラー・ノンフィクションを、表現豊かな演技に海外からも熱い視線が注がれている山田孝之、アーティストとして人気を博す一方、映画界からも引くてあまたの逸材、ピエール瀧、そして、マルチな才能で知られ、俳優としても高い評価を受けているリリー・フランキーと個性溢れるキャストを迎えて映画化。監督は故・若松孝二に師事した気鋭の白石和彌が務め、殺人事件の真相と共に、現代社会が抱える闇に深く切り込む。日本映画史上類を見ない強烈な個性のぶつかり合いが、白か黒かでは括れない人間の本質に迫る。
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凶悪の感想
作品の中にも「まるで犯罪小説みたい」と記者が言われるシーンがありますが、正に犯罪小説みたいな事件です。
こんなあぶない不動産ブローカーを社会に放置しておいたら、また被害者が出るのは避けられません。
事件を詳しく知りたい人は、動画よりも本の方が詳しく載ってます。
ちなみに、この犯人は宅建免許がありませんでした。
不動産取引の際は宅建免許がある会社で取引しましょう。