不動産の購入は、人生でそう何度もあるものではありません。
普通の人にとっては、不動産の購入は人生で1度や2度くらいです。
一度も不動産の購入を経験しない人もいます。
賃貸に持ち家にもそれぞれメリットとデメリットがありますので、どちらかを否定しているわけではありません。
不動産探しの流れ
住宅購入の流れを初めての方でも分かるようにおさらいしてみます。
１．希望条件を出す
まずは、どのエリアで、いつまでにどのような物件を探すのかを決めます。
一戸建て、マンション(投資ならビル、アパート、マンション)のいずれにするかや、探すエリア、新築か中古、購入金額、といった条件を自分なりにまとめます。
一戸建ては、不動産の維持費がマンションよりも安く済みますが、リフォームや建て替えを自分で行わなければなりません。
反対にマンションは、リフォームは管理組合で修繕積立金を積み立てていけますが、維持費が一戸建と比較して高くなります。
２．購入する物件の予算を決める
いくらくらいの予算であれば、マイホームを購入しても大丈夫なのかを考えて予算を決めます。
住宅ローンを利用た場合と現金で購入する場合とでは、同じ物件を購入してもライフプランに差が出ます。
自分でいくらくらいの物件なら大丈夫なのか分からない人も多いと思います。
そういった人は、ファイナンシャルプランナーといった専門家を利用することも必要です。
住宅ローンアドバイザーやモーゲージプランナーといった専門家もいます。
私も住宅ローンアドバイザーやモーゲージプランナーの資格を持ってますが、これらの資格では毎月の返済額や金利の仕組み等しか勉強しないので、国家資格のファイナンシャルプランニング技能士に相談するのがいいと思います。
３．条件に合った物件を探す
希望条件と予算を確認したら、今度は実際に条件に合ったマイホームを探します。
物件の検索は、不動産の情報誌からネットでの物件検索があります。
ネットや情報誌に掲載されている物件は、あくまでも目安です。
どこの不動産会社もネットに掲載している物件はごく一部です。
４．実際に物件を内覧する
興味のある物件があったら実際に不動産会社に依頼して内覧をします。
どこの不動産会社でも流通している物件の9割以上紹介できます。
試しにネットで見つけた物件を適当な不動産会社に紹介できるか聞いてみてください。
95%以上の確率で紹介できるといわれると思います。
中には、大手だと物件の数が多いと勘違いしている人がいますが、大手不動産会社であっても近くの個人不動産会社であっても扱える範囲に大差ありません。
不動産会社よりも営業さんとの相性で選ぶのが重要です。
５．条件と資金計画の再確認
希望の物件が見つかったら、本当にその物件でいいのか条件を再確認します。
特に住宅ローンでは、その物件を購入しても大丈夫なのかを確認します。
駅から実際に歩いてみたり、周辺の生活環境を確認することも大事です。
エリアによっては、昼間と夜間との様子が違うことがあれば、平日と休日の雰囲気が異なることもあります。
６．購入の申し込み
物件に問題がないようであれば、購入の申し込みをして物件を抑えます。
業者によっては、申込金を要求してくることがありますが、申込金はあくまでも購入の意思を表すためのものですから、申し込みを撤回すれば返金されます。
申し込みは、契約とは違います。
既に申し込みが入っている物件でも、2番手で申し込みが出来ることがありますが、1番手の人が契約すれば終わりです。
７、契約前の重要事項説明
契約の前に特に重要な事項について宅地建物取引主任者から説明を受けます。
重要事項説明は、契約について特に重要な事項についての説明です。
８．契約の締結
重要事項の説明を受けて納得した後は、売買契約の締結にすすみます。
売買契約では、必要な書類を提出するとともに手付金が必要です。
手付金は、数十万円から物件価格の10%までが相場です。
9．住宅ローンの申し込み・契約
契約前に住宅ローンの申し込みを行います。
事前審査をせずに本審査から申込む人もいます。
そして、無事に住宅ローンの審査が通れば住宅ローンの契約になります。
申し込み時に必要な書類例
- 住民票
- 印鑑証明書
- 実印
- 本人確認書類（健康保険証、運転免許証）
- 源泉徴収票、確定申告書、住民税課税決定通知書
- 物件の詳細資料
- 預金口座通帳
等
１０．不動産の引き渡し
残金決済、所有権移転、鍵の引き渡しをして完了です。
引っ越したら市役所の手続き、社会保険関連の手続き、電気・ガス・水道の手続きが必要です。
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