確定拠出年金の個人型が「ideco(イデコ)」となり、加入できる対象者が拡大されました。
「iDeCoの対象者拡大」というニュースを見るようになって投資に興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。
72の法則は何年で資産が2倍になるかの目安
投資にはいろいろな計算式があります。
そのうちの一つに年利が分っていれば、2倍にするのにどれくらの期間が必要かが簡単にわかる計算式があります。
それが「72の法則」といわれる計算です。
72の法則とは、与えられた年利で複利によって運用した場合にどれだけの年数で2倍になるかを簡単に計算できる法則です。
単利と複利の違い
利子には、単利によるものと複利によるものとがあります。
単利の場合は利子を元本に利率をかけた同額を受け取るだけです。
複利の場合は利子を元本に繰り入れることで次年度には繰り入れたりしにも利子が付きます。
短い期間では違いが分かりにくいかもしれませんが、運用期間が長い期間になるほど複利の効果は大きくなります。
例えば、100万円を運用して10%の利回りが見込める場合、単利であれば10年経っても100万円に10%しか利息がつきませんので10万円ですが、複利であれば10年経てば利息が24万円近くになります。
話を戻しますが、複利で運用した場合に2倍にするのに何年かかるかを簡単に知る法則が72の法則ということです。
例えば、3%の複利で運用した場合に何年で2倍になるかを計算するのであれば、72を3で割ってみればいいわけです。
実際にやってみると 72÷3は24になりますから、3%の複利運用であれば24年後に資産が2倍になるというわけです。
同様に5%の場合は、72÷5だと14.4になりますから、5%の複利で運用すれば、約14.4年で2倍になるということです。
ただし、72の法則はあくまでも目安なので当然誤差は出ます。
インデックス運用とアクティブ運用
インデックス運用は、日経平均株価や東京株価指数といった指標、指数と連動するような運用成果を目指す投資手法です。
日経平均株価に連動するような運用成果を目指す場合、日経平均株価を構成する銘柄と同じ銘柄、同じ配分に投資します。
すると、日経平均株価と同じような価格の連動となりますので、市場平均と同じリターンが見込めます。
iDeCoと積立NISAの主流となりそうなのがインデックスで運用している投資信託です。
アクティブ運用も運用スタイルのことを指します。
インデックス運用が日経平均株価といった指標や指数に連動するのを目指すのに対し、アクティブ運用では日経平均株価といった指数や指標を上回る運用を目指します。
積立にも少数ですがアクティブ運用はあります。
アクティブ運用よりもインデックス運用の方が普通は手数料が安い
アクティブ運用とインデックス運用を比較した場合、インデックス運用の方が手数料が低いのが普通です。
アクティブ運用は、指標や指数を上回る運用成果を目指すため、いろいろと手間がかかりますので、手数料や信託報酬が高くなります。
インデックス投信なら信託報酬が1%以下のものはたくさんありますが、アクティブ運用の場合は1%以上が普通です。
アクティブ運用の成績はいまいち
アクティブ運用は、市場平均を上回る運用成果を目指していますが、日本のアクティブ投信の運用成果はよくありません。過半数が市場平均を下回っているというデータもあるくらいです。
10年以上前になりますが、私が投資を始めたときは期待してアクティブ商品を購入しました。
しかし、結果はほぼ全敗でした。
その後に投資の勉強を始めてからは、よっぽどのことがない限りアクティブ運用の商品は購入しません。
idecoにもアクティブ運用とインデックス運用の商品がある
現在、新しいNISAの創設に向けた取り組みがされています。
新しいNISAでは、手数料がなしで、維持コストも低いといった政府が認める商品でないと対象にならないようです。
アクティブ運用の商品は全般的に維持コストが高いのですが、新しい確定拠出年金の個人型にもアクティブ運用商品はあります。
バリュー運用とグロース運用
現在の株価と企業の収益力を比較して株価が割安と判断した場合に投資する手法を「バリュー投資」といいます。
そして、企業の成長性に期待して投資する手法を「グロース投資」といいます。
バリュー投資は割安性、グロース投資は成長性を重視した投資法です。
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