日本では、人口減少時代をむかえ、高齢率も先進国トップの25%を超えて社会保障費の負担が深刻化しています。

年金は老後生活を保障しない

現在、年金を受給している人の中には、年金で一生生活していけると思っていた人が一定割合いたようです。

確かに定年後も年金で一生保障されれば安泰です。

ところが実際は、年金だけではやっていけず、消費者金融からお金を借りて住宅を差し押さえられたり、知人にお金を借りにいっては何とか生活している人もいるようです。

 

今は、年金定期便が送られるようになりましたが、以前はそのようなものはなく、年金で国が老後を養うのは当たり前だと思っていた年金受給者は結構多いみたいです。

社会保障費の増大で年金の支給開始年齢引き上げが検討されていますが、これは国による詐欺と言われても仕方ありません。

平均寿命が延びて高齢率が上がると社会保険料率が上がる

実は、社会保険料率って毎年増加し続けていたってご存知ですか?

日本の高齢化率が騒がれだした頃、このままでは社会保障制度の維持が難しいことから、年金と保険料の見直しが行われ、社会保険料率が毎年上がり続けてました。

増税がなければ社会保険料率がアップし、社会保険料率がアップしなければ増税というスタイルは今後も続くと思います。

ここ10年で一人当たりの社会保険料率は5%くらい上昇してます。

厚生年金の保険料率は、2017年の9月で予定していた上限に達しましたが、今後どうなるかは見直し次第です。

 

こうなると様々な利用できる制度をフル活用してはじめて最低限度の生活ができると心得て行動したほうがいいかもしれません。

 

最近読んだ雑誌に書いてあったのですが、昔に投資用に買ったワンルームで老後夫婦が生活しているそうです。

最初、投資目的で購入したマンションでしたが、年々家賃収入が低下していき、数年前から空室期間が長くなっていったらしいです。

貯えがなかった老夫婦は、自宅を売却して自宅の売却収入を老後の生活費に充てることにし、ワンルームが空室になったタイミングでワンルームに生活を移すことにします。

本当は、賃貸に住もうと思ったそうですが、高齢のため部屋が借りられず、仕方なくワンルームでの生活が始まったようです。

これも昔に投資をしていたからよかったわけですが、何もしてなければ住む家がなかったかもしれません。

老後の生活が狭いワンルームというのが、はたしていいか悪いかは分かりませんが。

 

平成に入ってから日本人の生活の質が低下してますね。

不動産投資で資産形成

日本の家庭においては、資産の占める不動産の割合が高く、資産形成を考えるうえでも不動産は重要な地位を占めています。

一般的に資産形成というと、投資信託や株式、債券を買い付けて運用していくことが行われますが、住宅ローンで購入したマイホームも住宅ローンを返済していきながら何千万円もする不動産を得ることを考えると、これも資産形成といえます。

また、日本では現物投資であることから、不動産投資は評価が得やすく、資産家にとっても不動産投資は重要な資産形成の手段といってよいと思います。

 

代表的な不動産投資には、少額から始められるマンション投資から、その他アパート投資、ビル投資、といったものがあります。

最近では、不動産を原資として証券化し、不特定多数の人に販売するREITといったものもあります。

 

少子高齢化、人口減少、老後不安といった理由で老後に備えて不動産投資が活発化しており、セミナーも盛況のようです。

 

代表的な不動産投資の対象となるのは、値上がりを期待して行うものと、家賃収入のように定期的な収入を期待して行うものがあります。

 

値上がりを期待して行うもの

値上がりを期待して行うものは、不動産価格が安いときに不動産を購入し、不動産の価値が高騰したときに売却すれば差額が利益となります。

譲渡利益、キャピタルゲインと呼ばれる利益ですが、需要のある不動産を購入することが必要になります。

2016年の都内では、個人がマンションを購入して転売するといった例が見受けられましたが、いずれも値上がり益目的の転売です。

 

定期的な収入を期待して行うもの

こちらは他人に貸し出して利用料、賃貸料といった名目で定期的に収入を受け取るのが目的です。

インカムゲイン目的の投資です。

キャピタルゲイン目的の投資は、ギャンブル性が高くなりますが、定期的な収入目的の方は手堅い投資といえます。

ローンで借りたお金で不動産を購入し、家賃収入でローンを返済していきます。そして、ローンの返済が終わったら無担保の土地が手に入ります。

 

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットは、いくつかあります。

不動産投資は、事前にリスクが分かるので、ローリスクミドルリターンにもっていくことも可能です。

借入時に団体信用生命保険に加入した場合は、オーナ様に万が一のことがあれば、残されたご家族の年金となります。

金融機関からお金を借りて購入した場合は、家賃収入からローンの返済に充てれば、全額返済した後は土地がオーナー様のものとなります。

 

ニート問題が深刻化

先日、ニュース記事を見たのですが、30歳以上のニートが日本には160万人以上いるんだそうです。

今の40歳前半から30歳世代は、大学を出ても就職氷河期といわれ、なかなか就職ができませんでした。

私も30代後半なので就職先に恵まれず、仕方なく不動産会社に就職したクチです。

 

就職した不動産会社は、もうありませんがフロント企業みたいな会社でした。

そんなブラック企業でも、人材募集をかければ次から次へと人が集まってくる時代でした。

努力してもなかなか報われない、こんな社会状況ではニートが大量に生まれるのはある意味仕方ないと思います。

 

ニートが160万人以上いるいわれる就職氷河期の世代は、就職できたとしても中小企業か自営という名のニートが大半です。

だとすれば、この世代が社会保障制度に与える影響は大きくなるのは避けられないと思います。

これから3人に1人が65歳以上というのに、就職氷河期世代の老後も控えている・・・・・・。

自営業であれば、国民年金保険料を40年間支払い続けたとしても、受け取れるのは満額で年間78万円です。

未納期間が多ければもっと少ない年金額です。

親の資産を相続したとしても、あっ、という間になくなるのが関の山です。

 

社会人になって直ぐにニートになって老後を迎えても、受給資格がないので年金がありません。

となると、老後資金は自分で作るか生活保護を受けるかです。

毎月いくらあれば生活していけるのでしょうか。

住宅を相続したとしても、毎月の生活費以外にも固定資産税、管理費、家の修繕費がかかります。

食費、税金、住宅の維持費、DVD代、水道光熱費等、結構かかります。

女性の一人暮らしでも15万円はかかるようです。しかも持家で。

賃貸だったらもっとかかります。