ほとんどの不動産ローンは、「元利均等返済」といわれる返済方法です。

住宅ローンの元金と利息についての返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」とがあります。

元利均等返済

元利均等返済というのは、元金と利息の合計額が金利が変わらなければ、ずっと同じという返済方法です。

住宅ローンは、最初のうちは借金が多いので利息も多くなります。

反面、後になればなるほど返済によって借金が減ってきますから、利息は減っていきます。

しかし、元利均等返済は元金と利息の合計額が同じになりますから、

同じ10万円の返済でも、最初と最後とでは内訳が異なるのです。

例えば、最初の月は利息が15,000円で元金が85,000円の合計100,000円でしたが、

時間の経過によって25年後の返済の内訳は利息が7,000円で元金が93,000円の合計100,000円でした。

このように合計額は一緒でも利息と元金の内訳が違うのが元金均等返済です。

元利均等返済

元利均等返済とは、元金(借金そのもの)の返済額が均等、つまり同じになる返済方法です。

月の返済額が10万円だとすると、10年後も30年後も元金の返済額は変わりません。

変わるのは残り借金に応じた利息の額です。

最初のうちは借金が多ければ利息も多くなります。

例えば、最初の月が元金が10万円で利息が20,000円の合計120,000円でした。

25年後の返済は元金が変わらないので10万円でしたが残りの借金が減っているので、利息も5,000円の合計105,000円でした。

このように元金均等返済では、借金の元金部分の返済が同じようになる返済方法です。

総支払額では元利均等返済の方が少ない

元金と利息を合わせた総支払額でみると、元金均等返済の方が低くなります。

 

では、そんなに安くなるなら「元金均等返済」がいいかというと、そうとばかりはいえません。

住宅ローンが長期にわたって返済していくものなので、長い期間では何が起こるか分かりません。

最初から返済がきついといきなり返済が困難になる可能性だってあります。

リスクを考えれば「元金均等返済」での返済そのものがリスクになりかねません。

 

ではどうするのがベストかというと、途中で資金に余裕が出てきたというのであれば、余裕資金で繰り上げ返済をすればいいのです。

契約では、毎月一定の金額を返済することになっていますが、

住宅ローンには期間を繰り上げて返済することができるという権利(オプション)が付いています。

契約上は元利均等返済にして、余裕資金が出来たときに繰り上げ返済をするのがベストな選択です。

そもそも元金均等返済は少ない

どの金融機関でも元金均等返済は多くありません。

そもそも、元金均等返済自体を扱っていないケースもあります。

であれば、この話自体が無駄じゃねえかと言われそうですが、確かにその通りです。

しかし、この返済方法について紹介しているセミナーが多いから紹介してみました。

他のセミナーで紹介されたといって相談に来られても扱っているケースが少なければ

お客さんの時間を無駄にしてしまいますから説明させてもらったのです。

ベストな方法を聞きたい場合は、問い合わせでご説明します。

 

 

 

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