都内では個人が不動産を転売するケースも

将来に対する不安と異例の超低金利が後押しして不動産投資が大ブームとなっています。

都内では個人が値上がり益を期待してマンションを転売するケースも見られます。

 

週刊東洋経済の2016年10月22日号によると、不動産投資がブームとなった背景には「年金、雇用、将来への不安が高まっている」ことがきっかけでおきているそうです。

そして、老後の生活が心配の理由については、年金や保険が十分でない、十分な金融資産がない、老後に備えて準備していない、インフレ対策、退職金の不足、子供の援助は期待できない、収入を得られる見込みがない、等が挙げられてます。

社会保障制度の赤字が膨大となっており、生活保護費用も毎年増加している、といったニュースを連日目にし耳にしていることも反映されているのではないかと思います。

 

10年以上前までは、不動産投資をしているのは富裕層ばかりで特別なものといった感じでしたが、今は普通のサラリーマンやOLさんが将来の不安に備えて始める身近なものへと変化しています。

2020年までの展望では、ほぼ横ばいと緩やかに上がるが3人に2人が言っていますが、皆さんはどう感じますか。

住宅ローンは物件ありきではなくライフプラン重視で利用

不動産の購入は、住宅も不動産投資でもほとんどの場合がローンを活用します。

 

お客さんが10人いれば年収も価値観も全員異なるのが普通です。

 

不動産はエリアが同じであれば、㎡数単価はそんな変わるわけではありません。

最近開発中のある大型分譲地では、50戸あっても物件価格は3,800万円から4,200万円でした。

だいたい4,000万円くらいの物件がいくつもあるといった感じです。

広さや南側道路、角地、北側道路、専用通路、といったように物件による価格差はありますが、4,000万円程度が平均です。

 

物件を見学に来られるお客さんの年収はそれぞれ異なります。

年収500万円以下の人から年収1000万円を超える人までいます。

また、頭金があって余裕で買えるようなお客さんがいれば、頭金を用意できずにフルローンで購入する人、年収に不安を抱えているお客さんもいます。

 

頭金に余裕があるかないかは、借り入れる金額にも影響します。

 

家を購入する人は、住宅ローンを将来にわたって返せるかどうか、子供の教育費と両立できるかどうか、といった不安を抱えています。なかには物件を買えるだけの金額を貸してくれるかどうか不安という人もいます。

将来のリスクについてあまり考えず、住宅ローンを借りれるだけ借りたいという人もいます。

 

「住宅ローンの金利はこれからも上昇しない」「退職金をあてにしてローンを組んだ」「親が年金で援助してくれるというから同居した」「購入した不動産が値上がりするかもしれない」「独立する前にローンを組みたい」、これらは不動産の購入で失敗した人達の購入理由です。

目論見通りいかないのが不動産と住宅ローンだと思って資金計画と収支計画を購入前に立てることが大事です。

うそで不安を煽る比較サイト

比較ランキングサイトを利用されたことはありますでしょうか?

比較ランキングサイトは、ランキング形式になっていて説得力があります、特に1位のものには興味を惹かれますよね。

 

比較ランキングの中には、不動産関連のものもあります。

ところが、実はあれ、不動産業者が作ったサイトってご存知でしたか?

不動産会社の比較サイトというのは、不動産業者が付き合いのある業者を集めてランキング形式にしているだけです。

 

不動産業者であれば、不動産会社の比較ランキングサイトのうそを見抜けます。

ところが、不動産会社とは関係ない人にとって、ランキングサイトのうそを見抜くのは困難です。

また、サイト自体が巧妙に作られているので、情報弱者でなくても騙されるようです。

 

比較ランキングサイトは、人間の心理をうまく利用しています。

ランキングで1位と聞くと、なんだか安心しませんか?

人は不安なとき、大多数の人に同調しやすいのだそうです。

不動産の取引は人生でそう何度も経験するものではありません。

なので、不動産会社選びについては、ランキングサイトを見て安心するというわけです。

 

酷いランキングサイトになると、1位から5位にランキングしている会社のすべてがグループ会社で構成されています。

まあ、信用できない点については、どちらも似たようなものです。

 

 

 

 

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