引っ越しをするのに、「いつが1年を通して適しているのでしょうか。」
「それともいつ探しても同じでしょうか。」
こういった質問を受けることがあります。
引っ越し（不動産探し）に適した時期はあるか
不動産探しに適した時期があるかどうかは、賃貸と売買とでも若干違います。
また、探すエリアによっても若干の違いはあるかもしれません。
賃貸でも学生街などの単身者が多いエリアは、引っ越しシーズンがありますが、売買の場合は引っ越しシーズンでも賃貸ほど動きがあるわけではありません。
賃貸物件で探す人が多い時期
例えば、賃貸であれば、学生街だと卒業と入学に合わせて人がかなり動きます。
学生街は単身者向けの物件が多いため、引っ越しシーズンは人の動きが激しいのですが、引っ越しシーズン以外はあまり動きがありません。
ワンルームなどの単身者向けの物件が動く時期は、多くが1月～4月の引っ越しシーズンです。あとは人事異動の時期（7月～10月）に少し動きがあるくらいです。
反対にファミリーが多いエリアは、子供の入学や転勤の時期に動きが活発になりますが、単身者が多いエリアほどではありません。また、ファミリー向けの物件が多いエリアは1年を通して物件を探している人がいます。
ファミリータイプの物件も、子供の進学に合わせて引っ越す人がいるので、3月までという人は多いです。また、人事異動の時期も動きます。
ワンルームは、1月～4月、特に2月と3月は活発に人が動きます。また、退去する人も多いので物件も多く出てきます。
東急東横線沿線や都内などの人気のあるエリアだとこの時期は探す人も多くなり、人気のあるエリアはゆっくり探してる余裕がなくなるほどです。
4月に入ってから部屋が見つけた人もいます。
価格について
家賃については、探している人が少ない時期が1年で安くなるといわれています。
理由は、探している人が少ないので家賃を安くしてでも借りてもらった方が収入になる貸主がいるからです。
家賃交渉についても、大家さんはある程度のキャッシュインフローを見込んで物件を購入していますから、あまり安くしたがらないのが本音ですが、引っ越しシーズンである3月を超えると交渉に応じてくれることもあります。
反対に1月~3月のような探している人が多い時期は、あまり交渉に応じてはくれません。
売買物件は、子供の入学に合わせて探す人が多いです。
売買でも子供の進学に合わせて家を探す人が多いので、1月~3月に取引が多くなります。
また、3月が決算の企業が多いので、決済に合わせて物件価格を下げる企業があります。
引っ越し業者の手配
人手不足が引っ越し業者の手配にも影響しているそうです。
引っ越しシーズンはどこの引っ越し業者も予約がいっぱいという事態らしいです。
引っ越し料金も閑散期と比べて何倍にもなるケースもあるそうで、不動産の初期費用よりも引っ越し料金が高い例もあります。
それに比べて引っ越しシーズン以外はパンフレット提示することで引っ越し料金を割り引いてくれることもあるようです。
１Rと１Kと１DK
販売図面を見ていると、居室は１つなのに、１R、１K、１DK、１LDKといった表示がされていませんか？
R、K、DK、LDKの表示にはそれぞれ意味があります。
ちなみに数字は部屋数のことを表しています。２Kであれば居室が２つあるということです。
１Rは、ワンルームのことを意味しています。
そして、Kはキッチンで、DKはダイニングキッチン、LDKはリビングダイニングキッチンの略です。
１Rと１Kの違いは、部屋とキッチンが仕切られているかどうかです。
上の図面のようにキッチンと部屋が仕切られていれば１Kで、この仕切りがない場合が１Rになります。
１Kも１Rも、どちらもキッチンはありますが、１Rの場合はキッチンと部屋が仕切られていません。
ただし、業者によってはドアやふすまで仕切られていなくても１Kと表記しているケースもあります。
ちょっと壁らしきものがある程度で間仕切りとみなした表記をしているケースもあります。
KとDKの違いについては、広さによって使い分けています。
といっても決まりがあるわけではないので、同じ8畳でもDKであったり、LDKであったりすることがあります。
ポータルサイトによっては、DKは6畳以上、LDKは10畳以上といった決まりがありますが、これもポータルサイトで違うことがあるので一つの目安にしかなりません。
意外と多いのが物件図面と現物が違うことです。
同じ建物でも間取りが違うので、現地確認は必要です。
内見しないと後々のトラブル原因にもなります。
だんだんと引っ越しシーズンが近づいてきました。
主に引っ越しシーズンといわれるのは、1月～3月をいいます。
賃貸も売買も1年を通して一番不動産取引が多いのがこの1月～3月になります。
何事も早めのスタートがいいと思います。
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