横浜市の大名?六浦藩陣屋

横浜市金沢区は、今でこそ横浜市内でも長閑な雰囲気を残し、発展しているとはいえないため、若い世代に言わせると田舎な雰囲気かもしれません。ただ、明治以前は横浜市でも歴史もある重要な地点だったようです。

鎌倉時代では六浦の港から塩を運んだので鎌倉－六浦間は塩の道として有名で、結構発展していたそうです。

江戸時代も横浜市の金沢辺りは東京湾の入り口で、江戸からも近いため、金沢は徳川家の譜代家臣が治めた重要な土地でもあります。

あまり知られていませんが、六浦には横浜で唯一の大名があった土地です。甲斐出身の米倉氏が徳川家の譜代として治めていました。

ちなみに場所については、京浜急行線金沢八景駅の裏手に米倉氏の陣屋跡はあったといわれています。

北陸の前田氏は金沢に拠点を置いていましたので間違えやすいですが、こちらは加賀藩になります。そして、米倉氏が金沢藩です。

明治になって版籍奉還によって、金沢藩は六浦藩と改称し、明治4年の廃藩置県により六浦県となります。その後、六浦県は神奈川県に編入されます。

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