法律は、社会の変化に応じて新たに作られることがあれば、改正されることもあります。
そのような理由から昔ある建物が法律の施行や改正によって、今ある法律の基準に適合しないこともあります。
多くの法律では、過去にさかのぼってまで適用されることは少ないので(さかのぼって適用される法律もあります)、今ある建物を壊すような命令はされないのですが、建物が古くなったとき等の建て替えを検討した場合に、再建築しようとしても今までのような建物が建てられないことがあります。
周りの相場と比較して随分と安かったら、再建築不可の物件の可能性が高いです。
テレビなどで格安物件として紹介されている物件の多くは、何かしらの問題を抱えている物件と思って間違いありません。
先日、放送されていた番組で格安不動産を紹介してましたが、いずれも接道義務をはたしていない物件でした。
この接道義務を果たさないと建物を建てられませんので、この不動産を購入しても建て替えができず、今建っている建物を大事にリフォームしていくことになります。
また、建物を建て替える際に、法律の制限を受けて思っていたよりも狭い建物ができて「想像していたのとちが~う」なんてこともよくあります。
安い不動産には、理由があるということです。
平日と休日で雰囲気、住環境が全然違う不動産
マイホームは、家族の生活拠点なので、住環境が住む人に与える影響は非常に大きいです。
そして、物件を一見しただけでは、判断できないことも多いのが不動産です。
例えば、平日と休日で住環境が全く異なるということは、不動産ではよくあります。
休日に物件を見て、とても静かな住環境で気に入って購入したのに平日は騒がしかったなんてこともよくあります。
以前住んでいた川崎では、平日はにぎやかで活気がありましたが、日曜になると5人に1人くらいの割合でホームレスの人でした。
不動産会社に案内されるのは、会社が休みの土日という人も多いと思います。
商業地や幹線道路沿いは、平日と土日の人の量が違うことも珍しくないので、物件の周辺を曜日を変えて確認してみたり、時間を変えて様子を確認してみるということも失敗を避けるためには必要だと思います。
不動産探しでは、家の内装や外観に目が行きがちです。
しかし、住んでからは周辺の雰囲気の方が大事だったりします。
建物の内装や外観であれば、手を加えることによって変更できますが、場所は変更できませんから。
安い不動産には安いなりの理由があります
これを書きながらテレビを観ていたら、格安の物件を紹介する番組がやってました。
テレビで紹介された物件は、いずれも格安なのですが、いずれも間口が狭く、再建築が不可の物件でした。
建築基準法では、建築物を建てるためには、敷地が幅員4メートル(6メートルもあり)以上の道路に2メートル以上接していなければいけないことになっています。
テレビで紹介されていた物件は、いずれも間口が2mなく、建築基準法を満たしてませんでした。
もし仮に、テレビで紹介していた物件を買った場合は、骨組みを残して大規模リフォームするといったことで建物を新しくするか、必要な個所のみ修繕していくかといった選択になると思います。
建物を建てる際には、幅員4メートル以上の道路に間口が2メートル以上接道していなければいけないと書きましたが、前面道路が4メートル以上なくても、再建築の際に4メートルとなるようになれば、大丈夫な場合もあります。
建築基準法施行時に、4メートルなかった道路については、2項道路やみなし道路といわれて建築基準法の道路として扱われることが認められています。
ときどき、市街化調整区域のエリアの土地が売り出されてます。
市街化調整区域というのは、市街化を抑制する地域なので原則建物は建てられません。
なので、近隣の住宅の土地と比べても凄く価格が安かったりしますが、その土地は建物が建てられません。そのため、購入しても資材置き場や農園といった使い道になります。
このように安い不動産には安いなりの理由があると思った方がいいと思います。
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